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ボツった間取り〜L字バルコニー〜

バルコニー-サンプル-

注文住宅の醍醐味は自分で家の間取りが決められるところにありますが、欲しい部屋や機能を重視すれば動線が、見た目を重視すれば機能性が損なわれるなど…思うようにいくわけではありません。

そんな中、ボツっていく間取り案は数知れず…

お金にも敷地にも余裕があったとしてもすべてを兼ね備えるのは困難なことでしょう。広すぎて端から端まで移動するのが大変とか(笑)

もしかしたらボツった案の中にこうすれば良かったーというお宝が眠っているかもしれません(^_^;)そのうちの一つ、L字バルコニーの事例を紹介します。

L字型バルコニー

営業さんのアイディア

まず初めに

「そんなことできんの!?」

と、大変驚いたのを思い出します。

バルコニーというのは窓に面しているところに水平にしか作れないと思い込んでいたので本当に衝撃でした(^_^;)

ボツ間取り1

手書きなのが打ち合わせ感がありますね。懐かしい。

新しいアイディアが出るとノリノリで手書きの図面がスタートします。でも次第に現実が押し寄せてきて…設計士さんのペンが止まり

違うよね…

そして、間取り案がボツります。

総額カットのための代替案

すべてが解決するわけではない…

L字バルコニー案は予算度外視で理想の住まいを設計したところ、予算を大幅にオーバーしたときに出た一策です。

総額を下げるため建築面積をカットすべく間取りを検討しましたが、1Fにはリビング、キッチン、お風呂、玄関、トイレ、階段と必要なスペースが多く全体を狭めるとすべてが収まりませんでした。

バルコニーがL字になった理由

30坪の家だとワンフロアは15坪(30畳60マス)になることが多いと思いますが、書斎を1Fに作ることにこだわったため、15坪にすべてを押し込むのは難しく、1Fと2Fを同じスペースにするのではなく、例えになりますが1F30マス、2F25マスにすればこれが実現すると考えました。

また、この時の間取りで主寝室の窓に配置するバルコニーが1列✕3マス分しか確保できず、あまりにも狭いだろうということが発案のきっかけです。

そこで、飛び出すバルコニーではなく1Fの壁の直上に配置して、1階の有効スペースを広げ、狭めた2Fの残りをバルコニーにして外観上は1F、2Fとも15坪に合わせてみては?となりました。

ボツった理由

狭めても総額が思ったほど下がらなかった

一条工務店の単価設定は、積み上げ式を取る他のハウスメーカーと比べると明快です。単価設定については何度か書いてますが、他の一条ブログでも広く紹介されていますね。

建物価格の計算方法は「建築面積×㎡単価+オプション」となり、㎡単価には標準仕様が含まれているので、標準タイプの建具等を選択する分には総額に影響しないというものです。

わかりやすいのは良いのですが、この㎡単価は定額ではありません。およそ30坪~35坪くらいを境に建築面積が大きくなるほど低くなり、小さくなるほど高くなります。

最終的に30坪に収まった我が家の坪数を27坪に狭めても㎡単価が上がるため、思ったほど総額が下がらなかったため坪数を下げるのをやめました。

外観が損なわれた…

単純に、カッコ悪いということが理由です。L字でバルコニーが1Fよりも飛び出しているよりは良かったのですが…

バルコニーが使いにくい

今までの賃貸マンションは、そこそこ奥行きがあるバルコニーだったことが多く、縦1.5〜2マスあれば足元のスペースにゆとりがあって動きやいと思いますが、1マス90cm(壁厚分引くともっと狭い)程度の奥行きだと狭いです。

その狭いバルコニーが合計10マスあっても使えないと思いました。洗濯物をかき分けかき分け歩いていくことになるのを想像したら…

お風呂やバルコニーは余裕をもって作られているモデルハウス多く、現実感がわからなかったので1マスの奥行き感を確認するために、完成現場見学会に何度か行って確かめました。

やっぱり狭いので奥行きがなく無用に長いバルコニーは必要ないという結論に至りました。

子ども部屋がアンバランス

子ども部屋に屋、将来壁を作れるよう下地を用意することも我が家の設計では欠かすことのできない条件でした。図面でいくとたれ壁が部屋の境になりますが、子ども部屋の畳数に差ができてしまったのもボツった理由です。

本人たちに決めさせようと思うのでどっちがどっちと決めていませんが、広さに差があるのはちょっと…4.5畳と6.5畳ではね…

まとめ

バルコニーは賃貸でも分譲でもマンションの方がゆったりしていると思います。マンション住まいが長い方は特にそう感じるのではないでしょうか。i-smartで使い勝手の良いバルコニーにするには奥行き1.5マス以上必要だと思います。

先にも触れましたが、モデルハウスのバルコニーは広いので

「実際にはもうちょっと狭いですよ」

という説明を受けたとしてもスペースの想像しにくいので問題ないと思うでしょう。少なくとも私はそうでした。

バルコニーに限らず、実際の広さを確認するには完成現場を見るのが一番だと思います。

「こんなに狭いんだ」

と感じることもありますが、同時に

「本当にモデルハウスと同じようになるんだね」

と思うことも多かったです。

2棟目のi-smartを建てるとしたら2×3で6マス、欲を言えば2×4の8マスで作れたらいいなと思います。これだけあればバルコニーの使い方も変わりますし、洗濯物を干す場所だけではなく、贅沢な空間にすることもできますね。

それにしても、スペースや予算があったとしても次から次へと欲が出てきて大変です。2棟目で理想の住まいを作ることができるのだろうか(^_^;)

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