住宅展示場と言えば「こんな家でこんな暮らしがしてみたい」と購買意欲を掻き立てられる立派なものが多いですね。
一条工務店はモデルハウスがそのまま現実化するので「イメージどおりの出来栄えになる」という声の多いハウスメーカーだと思います。私もそう感じたひとりです。これは一条ルールの賜物じゃないかなぁなんて思います(^_^;)
しかし、見学で持った仕上がりイメージにズレはなくても、広さのイメージは持ちにくいものです。郊外のモデルハウスでは持てないイメージを持たせてくれるのが都心部にあるモデルハウスなんです!
郊外のモデルハウスの特徴
郊外の分譲地、建築地の特徴
郊外は土地の価格が安いので30坪を超える分譲地や建築地が多く、敷地面積に余裕があるため都心部よりも広い土地の確保がしやすい環境にあります。
逆に、20坪〜の物件は少なく、単価は安くても土地の広さの兼ね合いで思ったよりも土地の取得費がかかるケースがあります。
総額を抑えようと思った場合、広い土地に小さい建物を建てる、さらに土地の安い地域へ下ったりする必要があります。
80坪前後の2階建て二世帯住宅
こうした郊外の分譲地や建築地の事情を踏まえ、住宅展示場のモデルハウスはスペースに余裕のある作りのものが多くなります。
間取りは2階建てで、1階が親世帯、2階が子世帯(または逆)という感じですね。これは二世帯住宅押しなわけではなく、単純に1棟のモデルハウスに2パターンの提案ができるのでハウスメーカーの宣伝にとってメリットがあるというのも理由になっていると思われます。
郊外のモデルハウスでは広い展示スペースが確保できるため、オプションを含めた商品ラインナップが豊富になるのも特徴です。
設計段階で判断材料が不足する
設計の打ち合わせは住宅展示場のモデルハウスで進めることになります。
建具や階段、床の色などは参考になりますが、広すぎる廊下や打ち合わせスペースを兼ねている部屋もあり、実際の居住空間としてのリアル感が薄くなりがちです。
浴室が良い例で、ほとんど1.5坪+子世帯の浴室がシャワールームだったりして1坪の浴室を見たくても見れず、工場見学会で初めて目にしたくらいです(^_^;)
郊外のモデルハウスの場合、80坪前後のモデルハウスが普通なので、設計段階で実際の生活がイメージしにくく、判断材料が乏しくなることも少なくありません。
都心部のモデルハウスの特徴
都心部の分譲地、建築地の特徴
都心部は底地が狭く30坪を超える土地はグッと少なくなります。反面、建ぺい率が200%、300%~と高いので底地が狭くても階数を増やせば床面積の確保が可能になっています。
都心部は駅へのアクセスも良く、商業地に隣接していたりするため、ビルやマンション需要が非常に高く、戸建て住宅用の土地を見つけるのは難しくなります。古い住宅地の建物付きの土地1区画のみで、解体工事も伴う物件が増えていきます。
私が建てたような畑を再開発した新規の分譲地なんて見つけられないと思ったほうが良いでしょう。また、リフォームなど新築に限らない家の建て方、買い方があるのも特徴です。
3階建て二世帯住宅
都心部の住宅事情を踏まえ、都心部にある住宅展示場のモデルハウスでは3階建てが増えます。敷地面積も郊外の住宅展示場よりもコンパクトになってきます。
25~30坪くらいで建てようと思っている方にとっては、フロアごとの床面積が狭くなるので必然的に無駄なスペースが減り、生活のイメージも湧きやすくなると思います。
モデルハウス1棟としてみると贅沢な作りになっていますけどね(^_^;)ホームエレベーターがあったりしますし。
わざわざ別の展示場に行くメリットとは?
打ち合わせをする展示場(またはハウスメーカーの拠点)は地元で
契約をして打ち合わせを進めるのは地元がベストでしょう。書類を届けたり、預かったりも楽ですし、営業さんが家に来てくれたりできるので近いと本当に便利です(^_^;)
複数のモデルハウスを見る必要性
ハウスメーカーを決めて契約をするまではそうでもないのですが、間取りや設備の打ち合わせが始まると決断の連続です。食洗器やIHクッキングヒーターにもいくつか種類があったり、キッチンの天板は人造大理石か御影石かを選ばなければなりません。
事例が多そうなのは「1.5坪風呂→1坪風呂」へのランクダウン。よくよく考えてみれば1坪風呂でも十分広いですし、間取り上断念せざるを得ないこともあるでしょう。
私の場合、2畳の書斎に一番大きなブックシェルフを押し込んでどの程度の作業スペースが確保できるのかイメージが湧かず苦労しました…2畳の部屋なんてモデルハウスにはありませんから(笑)
少々話が逸れましたが、打ち合わせをする場所にサンプルがない事は多々あります。設計を進める上では様々な決断をしなければなりませんが、即決ではありません。間取り変更の必要がないものなら着手承諾直前まで考える時間があります。
イメージと現実を近づけるためにも他の展示場や建築事例を見ることには大きなメリットがあります。実物を見ないで悩むよりも早く良い決断に結び付くと思います。
混乱に陥りそうなので他のハウスメーカーのモデルハウスを見るのはお勧めしませんが、スペースの活用、オリジナル仕様を検討する上では参考になるかもしれませんね。この時の私には他のメーカーの物件を見ている余裕はありませんでしたが…(^_^;)
設計の段階によって見たいものが変化します
設計が進むと、悩みが増えます。そして、新たな決断を迫られることになります。
初めのうちは間取り。「バルコニーの広さ、ウォークインクローゼットの有無、玄関周りの作り方、LDK、階段」など大物ですね。
必要なスペースが固まったら収納。「パントリーの有無、クローゼットの配置とタイプ、ブックシェルフのタイプ、カウンターキッチンのタイプ」などですね。
間取りや配置が固まりかけた後は色。直感的には「床がグレーウォールナット、キッチンは黒」でしたが、悩みました…階段も「ナチュラルかブラウン」か…外壁は「ブラック/ホワイト、ブラウン/ホワイト、ブラック、ブラウン」…
大詰めになって、「食洗器やIHクッキングヒーターのタイプ、エアコン、壁補強(テレビ、モニターの配置)、照明、室外機の配置(先行配管)、テレビの隠し配線(結局不採用)」…
もっと考えればよかったと後悔したのは、「コンセントの配置と種類」。生活していると気づいてしまいます。使わない所につけてしまったコンセントの存在に…
i-smartの狭小モデルハウスなら金町展示場がおススメかも!?
葛飾・金町ハウジングギャラリー
関東の1都3県限定の話になってしまいますが、i-smartの狭小モデルハウスなら東京都葛飾区にある金町展示場(葛飾・金町ハウジングギャラリー)がおススメです。
i-smartのモデルハウスでこんなに小さい物件は見たことがありません。
とは言え床面積は198.76㎡(60坪)もあります(^_^;)しかし、フロアの構成が1F:70.44㎡(21坪)2F:72.10㎡(21坪) 3F:56.22㎡(17坪)なのでより現実に近いスペース感が味わえます。
2016年にオープンしているので設備もほぼ最新なので我が家のような狭小注文住宅の設計には見るべきところの多いモデルハウスです。
葛飾・金町ハウジングギャラリーHP
いきつけのモデルハウスを見つけておきましょう
古い展示場の場合、標準、オプションとも「今はこうです」というものが増えるので全く参考にならないことがあります。スペース的に多少現実離れしていたとしても、できるだけ新しいモデルハウスをいくつか見つけておくこと良いでしょう。
モデルハウスは最新の設備が充実していることのほか、色見本としても使えます。照明や日の光で内装のイメージがガラッと変わることもあるので朝昼晩すべての時間帯で行ってみるのもおススメです。
まとめ
展示場に行くと営業攻勢に合うのが普通ですが、
「一条工務店さんと契約していて、担当は〇〇さんです。〇〇を見に来ました」
と得意げに言えばサーと引いてくれます。忙しいときなら見放題ですし、暇ならこちらの質問に答えてくれます。色々な意見を聞くことができたのでとても参考になりました。
面白かったのは、私の営業さんは社内の有名人だったようで、どこ行っても〇〇さん(店長)なんですねぇと、いつも話のネタになっていました。
トミカも大量にGETできますし、時間を作ってあちこち見て回るのも楽しいですよ!
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