個人事業主としてお店や事業をやっている場合、ビジネスの都合上、お店の名前や屋号が入った口座名義になっていることが多いと思います。
法人の口座を作りに行くときは窓口の方もスムーズに処理を進めてくれますが、個人事業主の屋号付き口座の開設では窓口でもたつかれたりすることがあります。
また「屋号付きで口座を作りたい」とアピールをしないと個人名で手続きが進められる…なんてことも…
法人の場合、口座名義は株式会社等のついた正規の会社名義で作るため個人名の印鑑ではなく、法人専用の銀行印を使うことになりますが、個人でも事業専用の銀行印を作れることはご存知ですか?
銀行印とは?
銀行印
銀行口座の届出印のことで、1口座につき一つの印鑑を届出ます。同じ銀行、同じ支店でも口座番号ごとに登録をすることになります。
通常、預け入れや引き出しではキャッシュカードと通帳しか使わないため、口座の開設から1度も出番がないことも少なくないと思います。
銀行印が必要な理由としては、契約内容の変更の際など口座名義本人の意思で行ったことを示すためにあります。給与の振込口座などのメイン口座なら公共料金やクレジットカード等の引き落とし口座登録をする時に使うことがありますね。
法人や個人事業主口座の場合は?
一方、法人や個人事業主などの事業で使用している口座の場合、頻繁に銀行印が必要になります。
一番は融資でしょう。事業口座だと金融機関の担当が付いて色々やってくれるようになりますが、お付き合いでの定期預金などを組んだり解約したりする場合も銀行員が必要になります。
このように、口座関係の契約では、実印よりも銀行印の方が出番が多くなります。
個人でも銀行印を使い分けられる
ひと口座に対し、ひと印鑑
マメな方は口座ごとに違う印鑑を使っているかもしれませんが、10以上の口座があったり投資信託や証券口座を持っているとそんなことしれいられません。
面倒であると同時に管理もしやすいので1つの印鑑で統一している方も多いと思います。
口座を開くときや引き出しについては銀行側のセキュリティも厳しくなっているため、そうそうトラブルになることはないでしょう。
しかし、事業用の口座となると従業員が扱う可能性があったり、業者が出入りすることもあるので注意する必要が出てきます。
また、個人ならタンスの奥底にしまいこんでも困ることはほとんどありませんが、使用頻度の高さから、事業用の印鑑は取り出しやすい場所に保管されていたり、通帳など銀行関係の書類と一緒に保管されていることもあるでしょう。
事業や法人は個人と分けるべき
物理的なセキュリティ効果
事業(法人)と個人では動くお金の額がまるで異なる場合があります。
基本的な考えとして、個人の預金は給与や事業利益から入金があり生活をしていくための支出をします。事業の預金は売上の入金から仕入れや家賃など事業経費の支出をするため個人口座よりもずっと多くの資金が回っています。
このため、一時的に預金口座に残る金額が跳ね上がることがあります。
コンサルタント業のような直接原価のかからない事業であれば仕入がないため大きな支払いを行う機会はないかもしれません。
しかし、小売り販売や製造業の場合、大きな仕入が必要になり、売上金の入金も大きくなるため定期的に預金残高が多額になります。
経理担当者がいるような会社なら管理は徹底されていると思いますが、一人で経営している場合などは、銀行印を分けていることで物理的なセキュリティ効果が得られるはずです。
混同防止
銀行印がわからなくなることを防ぐことができます。事業用として使う銀行印は通常、1種類で複数の金融機関、口座によって使い分けることはありません。しかし、頻繁に使う事業用を別に持っていることで、個人用の印鑑を持ち歩いたりすることがなくなるため、混同防止と共にセキュリティ効果も高まります。
実印併用はやめましょう
何度か聞いたことがあります。印鑑登録をしてる印鑑(いわゆる実印)を銀行印として使っているケースです。
家を買う、クルマを買うなどの大きな契約をする場合は実印が必要になります。そんな大事な印鑑を銀行印としても併用していたとしたらどうでしょう。
一つの印鑑で大きな契約もできて、銀行取引でも使えるようになってしまいます。
親切な担当者であれば、実印と銀行は印は分けるように教えてくれることもあります。高いものを使う必要はないのでまずは、実印併用を止め、実印か銀行印を作るようにしましょう。
まとめ
私は最近、印鑑の作成を頼んだはんこ屋さんが倒産する…という目に遭いました。
実店舗で注文販売であるため、前払いにも何の抵抗もなく1,620円を支払いました。そして、受取予定日にお店に行くと…シャッターが中途半端に開いている?開店時間を30分も過ぎても開かない…待っている時間もないのでその日はあきらめて翌日引き取りに行くことにしました。悪い予感を感じつつ…
翌日、再度行ってみると状況が変わらない…お店に電話をかけても通じない…悪い予感が的中です。なんとか弁護士事務所にたどり着きましたが、商品もお金も戻ってこないだろうとのことです。
これが、私の新事業の営業開始の日だったのです…
金額は大したことはありません。でも、印鑑にはお店の名前や住所、実印、銀行印…など金額以上の思いが込められていることがあります。
ネットだから大丈夫だと私が保証することはできませんが、ネットで買った方が早いし安いし安心だったな…なんて思いました。
頑張ってはんこ屋さんをやっていらっしゃる方、私は吹けば飛ぶ個人事業主です。人のことはとても言えたようなものではありません。
どうぞ、お気を悪くなさらないで下さい。
つたない文章ですが日々更新を続けています。
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